今回も、順番に記しているInterop Conferenceの続き(前回)。
◆[YD-06] 改造ネットワークエンジニア:大人気コンペティションに学ぶ人材育成 ~勝手に育つ?モチベーションとエコシステム ~
https://interop.jp/conf/YD-06.php
Interop2日目の最大の収穫。たしかこの枠は他に興味を感じるセッションなかったし,「ひとつくらい人材系の話でも」と思って選んだような気がする。けれど,結果としてこれが大ヒットだった。
Interop2日目の最大の収穫。たしかこの枠は他に興味を感じるセッションなかったし,「ひとつくらい人材系の話でも」と思って選んだような気がする。けれど,結果としてこれが大ヒットだった。
ICTST(さくら伊勢さん)
通称トラコン(なんでトラ?)。ネットワーク技術のCTFというかISUCONというか。ただし対象は学生。プログラミングとかセキュリティの競技会はあるけれど,ネットワーク系では無いから,作れないか?という声から実現。学生チームが初優勝だった2018年のISUCON優勝チームは,以前のICTSTの運営チームメンバらしい。なるほど。
Hardening Project (岡田さん)
情報セキュリティの競技会。これだけ書くとよくあるセキュリティ系のCTFみたいだが,技術面だけじゃなくて経営視点だとか広報視点だとかまでごちゃ混ぜにした,セキュリティ事故の擬似体験的競技会。セキュリティ屋は怖い(というか危ない)印象を持たれることが多いが,そんな連中がこの競技会に参加した後は「優しくなる」んだそうな。
AITAC (関谷さん)
昨年のInteropでも話を聞いたと思うので,いちおう知ってはいたのだが,「ようやく第2期まで漕ぎ着けた」と。たぶん,目標とするところは,まだかなり先なんだろう。
パネルディスカッションから
「競技会に参加するようなメンバは,どこで勉強をしているんでしょうね」と。たしかに。Hardeningは「模擬でもガチで攻撃出来るような環境は企業でも用意しにくいから」と存在意義を語っていたが,個人じゃなおさら難しい。ネットワーク技術では,そこそこのネットワーク機器を触ってみる機会がないと習得しようがない。家庭用の機器ではまったく役不足。会場にいたICTST経験者からは「ヤフオクでC*社の中古スイッチを(個人で)買ったりして勉強した」そうな。自宅ラック友の会とか,自宅SAN友の会とかと同じノリだね。関谷氏(東大)からは,ITインフラ分野に関心を持つ学生が少ないのは,学生時代に機材に触れる機会が無いことも影響しているのでは,という話があった。それは事実だろうが,一部にはヘンタイも居てくれるようで,うれしく思う。
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