
この投稿は https://nmizos.blogspot.com/2018/10/ceatec-japan-2018-detail-3.html のつづきです。
準天頂衛星「みちびき」対応・次世代高精度多周波マルチGNSS受信機とコマツが切り拓く施工現場の未来
【主催者による概要など】https://regist.ceatec.com/?act=Conferences&func=Detailed&event_id=7&conference_id=589
【メモ&コメント】
- 昨年か一昨年に雑誌:トランジスタ技術の特集でGNSS(≒GPS)の解説を読んでから、たいへんに興味を持った分野。
- 移動体(スマートフォンとか)が単体でGPSを使うと精度は数mだが、地上の近くに固定局を置けば、精度10cmくらいは実現できるらしい。…というところまでは、事前情報で知っていた。現在、精度が要求される工事現場などでは、この方法がとられているらしい。
- 今回のセミナーはここから先の話。日本の準天頂衛星みちびきを併用すると精度1cmになるというから驚き。
- 11月に入ってから?かな,JAXAから「みちびきが本格運用に入りました」というニュースが流れた。
■講演1: マゼランシステムズジャパン株式会社 開発部 サイエンティスト 大西 健広 氏
【メモ&コメント】- マゼランシステムジャパンという会社。こういう超・技術特化、特定分野特化で元気にやっている会社があることがうれしい。http://www.magellan.jp
- 精度1cmを実現する衛星測地の技術解説、といっても、もちろん概要だけだが。
- みちびきを使ったGNSSは、「QZSS」というらしい。そのまま「キューゼットエスエス」と読むしかないんだろうか?
- 基準局無しで測定対象のもの単体でも、QZSSでは精度数cm実現できる。ただし、使用する規格?方式?によって、精度を確保できるようになるまでの安定化の時間が必要になるらしい。
- 受信機は、今はまだ大きい(1辺10cmくらい?)。これをチップ化して1cm角くらいにしたい。まぁ、そうだね。その次は価格か。
- スマホに内蔵できるほどに小さく安くなるまでには、まだかなりの年月がかかりそうだ。
■講演2: 株式会社 小松製作所 スマートコンストラクション推進本部 主査 升川 聡 氏
【メモ&コメント】
- 前述のような高精度のGNSSが利用可能になって、機械が自分の正確な位置を自動的に測定できるようになると、どんなうれしいことがあるか?という点を建設現場の視点から力説。納得感あり。
- コマツがすすめる「スマートコンストラクション」の次の段階。
- 単に「コマツが出荷した建設機械の場所がわかる」というだけなら、高精度GNSSは要らないだろう。位置の精度が極端に上がり、かつ、随時測定できるのなら、建設現場のかなりの作業が本当の意味で自動化できる。
- コンセプトビデオでは「現場の無人化」の理想像を描いていたが、そこまでは無理だったりやらなかったりしても、超省力化は本当に実現できそうな気がしてきた。
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